ノートパソコンの電源コネクターの接触不良 ノートパソコンで最も多い故障の1つです。 ノートパソコンの電源コネクターは大量の電流が流れるため太いリード線を使用しており、そのため半田付けには他の部品より多くの熱を必要とします。ところがメーカではこのことを考慮せず他の部品と同じ熱で半田付けをしているため、実際は融着せず、単に接触しているだけのことが多いのです。さらに電源ケーブルが引っ張られるときに力が加わり、僅かな隙間ができ火花が飛びます。そして発熱によって半田が溶けてしまうのです。 完全に接触不良になると、バッテリーだけで起動しようとしますが、バッテリーの電気が無くなると電源が切れます。そして、しばらくするとバッテリーが少し回復するため電源スイッチを入れると電源ランプが点灯するがすぐに切れてしまい、ついには電源ランプも点灯しなくなります。 接触不良が中途半端に起こっているときは、電源プラグを触ってみると熱くなっており、また、ぐらぐらしております。そして、電源プラグを動かしてみると、電源ランプや充電ランプが灯いたり消えたりします。 |
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修理前 半田が焼けただれており、リード線と基盤の間に隙間があるのがわかります。 |
修理後 十分に熱を加えて半田付けしました。 |